こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
その1の続きです。
そんなことがあってから、ある晩に店に入ると
「兵藤さん、来週から一月ばかり店を閉めるからよろしく」
と店主に言われました。
聞くと、アジア圏の某国に行くのだと言うことです。
「旅行ですか?」
と聞いたのですが、最初照れくさそうにしていてはっきり言いません。
そのうち口を出たのが
「結婚しに行くんだ」
という驚くべき言葉。
話を聞くと、バイトしていた筑波大生がアジアを旅行中、
「日本人と結婚したい」
という女性と出会って、
「これはマスターにどうか?」
と声を掛けてくれたと言うことでした。
その気になれば結婚相手など日本でいくらでも見つけられそうな人に思えたので、
「なぜわざわざ」
と思いましたが、その店主は当然ですがにこにこして、実に嬉しそうでした。
休業は実際には2ヶ月くらいあったと思います。
「もしかしてむこうで結婚して、相手の家族に引き留められて帰国させてもらえないのか?」
あるいは
「相手に振られて、そのまま傷心旅行に切り替えたのか?」
などと考えていました。
そしてあるとき、また店が再開しているのに気がついて、入店してみました。
驚愕しました。
カウンターの中にはそのままモデルや芸能人で十分通用しそうな八頭身の美人が清楚な雰囲気を醸し出して立っていたのです。
店主は料理を作る手を休めて、
「兵藤さん、これ俺の奥さん」
と実に嬉しそうに紹介してくれました。
続く。