こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
難関と言われる試験があります。
例えば士業の世界であれば、司法試験や司法書士試験、弁理士試験、税理士試験、会計士試験など。
そのほかに世の中には山ほどの難関と言われる試験があって、自分の周りにもそのひとつに挑戦しようとしている起業者がいます。
その起業者に言われたのが、
「あの頭のいい〇〇さんが合格できないのだから、すごい難関試験だ。自分も自信がない」
という言葉。
しかし、その頭のいい〇〇さんについて
「合格に必要だと言われる勉強時間はとったのか?」
「合格するために必要なプロセスはふんでいるのか?」
を聞いてみるとどちらもノーでした。
当たり前の話ですが、それで合格できる試験などあるはずがありません。
この〇〇さんのような話はおそらくよくある話です。
というか、難関と言われる試験の受験生の相当多くが、この
「やるべきことをやっていない」
状態で、受験に臨んでいると思っています。
たとえば数字だけをみれば、合格率1割だったら、10人受験してひとりしか合格できないわけです。
しかし、合格のための適正な準備をした受験生だけに限って言えば、どんな難関と言われる試験でも合格率は数倍に跳ね上がるはずです。
なぜこんなことを書いているかというと、
「起業などとんでもない。10年後に生き残るのは10%などという確率では自殺するようなものだ」
という人がいるのですが、これも実は同じではないかと考えています。
「起業して成功することは難しくない」
などというつもりはまったくありません。
ただ起業して収益を上げるために適正なプロセスを踏んでいない、つまり準備不足の起業者が多いからいたずらに失敗確率を上げているだけだと感じます。
起業成功のための適正で必要なプロセスは山ほどあるはずですが、そのひとつが、創業融資に必要な創業計画書でしょう。
収益をあげられるという客観的な資料も作らないで起業するのは自殺行為だと考えています。