建設業で独立することを考えたときに必要なのは、まず業界に入ることが必要です。
それは自分の経験を積むという意味のほかに、この業界が建設業に携わった経験を非常に重視するという意味があります。
どれだけ建設業について偏差値の高い学校や学部を出ていたとしても、それだけでは技術者として認めてもらえませんし、建設業許可に必要な経営業務管理責任者にもなれません。
施工管理技士や技能士の試験を受験するのにも、該当する工事の実務経験が必要となります。
どの建設業を選択するかは、当然自分が将来起業しようとする建設業を中心にしているところを選びます。
また建設業と一口で言っても、元請中心の代理人と技術者から構成されている会社もあれば、下請中心の技術者、職人が中心となっている会社もあります。
今の時代、起業していきなり下請を使う元請中心の建設業を立ち上げるのは難しいでしょう。
代理人の時代に、しっかりとした信用と下請や同僚に対する人脈が築ければ不可能ではないですが、簡単ではありません。
そうなると元請から仕事をもらう下請中心の形態から始めなければなりません。
そこで元請中心の会社に所属してしまうと、下請業者の管理監督は慣れても、自分自身の現場での職人としての腕は身につかないと言うことになります。
なので、自分が思い描くイメージに近い小規模な建設業者を選ぶのがベストです。
そこで職人としての腕を磨くと同時に、自分の雇用主から建設業の経営を盗みます。
最初は社長が何をやっているのか全く分からないと思いますが、現場のかたわら自分で経営を勉強していけば、おのずと見えてくるはずです。