こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
自分の場合、日ごろ起業を希望される方とお会いする機会が多いわけですが、当然ながら
「起業者」
という括りでひとまとめに考えることはできなくて、さまざまな背景、さまざまな性格、さまざまな考えや目的の方がいらっしゃいます。
だからこそ起業希望者とお会いするのは面白いのですが、そんな中で、
「この人は起業について相談には来ても、おそらく実際には起業しないだろうな」
と思われる方がいます。
どういう方かと言うと、一言で言うのは難しいのですが
「起業について勉強することが自己目的化している」
ということでしょうか。
つまり、起業について学ぶことは熱心だが、それを実行に移す行動力が感じられない、ということです。
起業するについて経験もあり、十分学んだ知識もあり、それほど初期投資が必要なわけでもなく、融資もなんとかなりそうで、もうあとは実際に起業するだけだと思える方でも
「まだ勉強が足らない」
「もっとよく検討してから」
と言われることがあります。
要するに起業に必要な勇気がでないのだと感じます。
断言しますが、どれほど準備をしたとしても、どれほど知識を得たとしても、起業について最後まで不安は拭えません。
（だからこそ、創業計画が重要になってくるのですが）
これは新規創業に限らず、経営者であるのならば、誰でも新しい事業を始めるときには感じる不安です。
要するに、起業者を含めた全ての経営者とはその不安と闘う立場であるわけです。
過去の成功体験を繰り返していれば、少しは安心できるかも知れませんが、この変化の早い時代にそれではじり貧でしょう。
夢を見ることは楽しいことです。
起業という夢は、一生の中でも一二を争う夢でしょう。
だからこそ、その夢をずっと見続けていたいという気持ちもわからないではないのですが、その先にある夢を見るためには、勇気を持って行動を開始する必要があります。
