事業への意欲喪失の恐怖

こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

起業者や、組織のトップに立つ事業主が恐れなければならないのは病気を除けばモチベーションの喪失があります。

要するに「やる気」です。

組織化された事業というのは、成長するにつれ勝手に動き出すものであり、そうなるとだんだんとトップへの依存も小さくなっていきます。

というか、そうなるように目指すべきです。

しかし、どんな段階であってもトップというのは事業にとって最重要要素であり、特に事業開始直後はその重要度はMAXです。

そのトップが意欲を喪失した時、組織が自発的に防衛のため動かない限り、その事業は終わります。

モチベーションを失う理由は様々でしょうが、代表的なのは「あきらめ」でしょう。

誰だって、自分が考えて夢見た事業が受け入れられず、さっぱり売り上げが立たなければ泣きたくなります。

このときに、その失敗を受け入れて再始動できるタイプと、引きずるタイプがいます。

もう一つは、自分が夢見て始めた事業がうまく回り始めて冷静になったとき、ふと「自分はこれが本当にやりたかったのか?」という思いに駆られて意欲を失うケースがあります。

若くして成功して大金を得ても、その事業に興味を失ってせっかく自分が育てた組織を離れてしまう起業者が現実にいます。

これは、自分の事業を「理想の実現」ととるか、それとも「仕事の一形態」ととるかの違いであるように感じます。

どんな理由であれ、当然事業への意欲があるから起業したはずなので、それを失うということは、エンジンがかからない車と一緒です。

自分の健康管理とモチベーションの維持、これは経営者にとって常に意識しなければなりません。