ノンバンクの定義
ノンバンクとは言葉通り、銀行や信用金庫、信用組合以外で融資業務を行っている金融機関の総称です。
消費者金融、事業者金融、リース会社、信販会社、クレジットカード会社などがそれに含まれます。
一般的な銀行、信用金庫、信用組合などは預金を原資に貸出業務を行っています。
しかしノンバンクは預金業務や為替業務などを行わず、銀行などからの借入を元に貸出業務を行っています。
以前出資法の上限金利が29.2%であった時代にはどのノンバンクもその上限金利一杯、無担保で貸出を行っていました。
いわゆる「グレーゾーン金利」です。
しかし平成22年に金利が出資制限法の水準に下げられたことにより、多くのノンバンクがたちいかなくなり倒産しました。
現在ではノンバンクでも無担保での融資はほとんど行わず、金額も100万円から300万円程度とかつてに較べると少額になっています。
なので未だに
「ノンバンク」=「闇金融」
というイメージを持つ方がいますが、間違いです。
ただし、以前に較べると下がったとは言っても公的な資金融資に較べると高利であり、創業の際に使うべき融資ではないと言えます。
ノンバンクを使うメリット
創業時に使うべきではないノンバンクですが、これが事業が軌道に乗ったあとであるならば多少話は違います。
銀行とノンバンクの重要な違いは、銀行の場合たとえ十分な担保があったとしても、決算書の数値が悪ければ融資のハードルは高くなります。
しかしノンバンクの場合は、担保価値を重視するので、たとえ業績が悪くても融資してくれることがあります。
金利は高めなので、しっかりした返済計画を立てて、いざとなったら担保を失う覚悟を持って利用すべき融資ではありますが、それらの条件がそろっており、かつ緊急時の短期の利用ならば検討する価値は十分にあります。
またノンバンクを使うメリットの一つは、担保についての対応が柔軟であることがあげられます。
例えば以下のような事例です。
1.運送会社でトラック以外目立った資産がない
2.土地と建物を持っているが、建物が建築基準法に違反している
一般の銀行や日本公庫などは、まずこれらの担保は評価しません。
それは評価できるノウハウがなく、またいざ担保権を実行した場合でも、換金するルートもないからです。
しかし、すべてではないですが、こういった担保についてのノウハウがあるノンバンクが存在し、担保として評価してくれます。
また不動産などを担保とした場合でも、一般の銀行などよりは、高めに評価してくれることが多いようです。
以上、安易に利用すべきではありませんが、資金調達のバリエーションの一つとして覚えておくべき存在です。
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