起業者の孤独

こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

以前に

「誰もやったことがない事業」

を始めようとした起業者を誰が評価するのか?という記事を書きました。

「僕の前に道はない」という起業者を誰が評価できる?

先日とあるネット上のサービスを開発して起業したお客様のご相談に乗ったのですが、このお客様のケースがまさしく、この「誰もやったことがない事業」でした。

自分もネット関係についてはそこそこ知識はある方だと考えていましたが、このお客様のお話は奇抜なアイデアにあふれていて、非常に面白くまた刺激をうけました。

そして、お話を伺っていて突き当たったのは

「このネットの知識を駆使したサービスをどうやって日本公庫などの金融機関の担当者にわかるように説明して、その価値を理解してもらうのか?」

です。

その「そこそこ知識はある方」だと自負している自分にすら、何度も説明していただいたり聞き直したりしてやっと理解できるものを、前提知識があるとは思えない担当にどうやって理解してもらえばいいのでしょう?

たまたまそういう担当に当たればいいですが、まず期待できない話です。

世の中には、たとえばFacebookやTwitterなどのそれまで存在していなかったようなネットサービスがありますが、創業時に相手に理解してもらうためにどんな努力をしたか、ちょっと興味があります。

ちなみにそのお客様には

「今までほとんどの人に説明してもわかってもらえなかった。理解してもらってありがとうございます」

とお礼を言うべきなのはこちらの方なのに、逆にお礼を言われてしまいました。

そのとき

「新しい事業を始める者は、まず理解してもらえない孤独を味あわなければならない」

と気がついた次第です。