こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
当然ですが、起業者の方にとって創業融資を獲得できるかどうかは一生の問題でしょう。
計画通りの融資を受けられなければ、起業を延期するか、あるいは諦めることになります。
なので、われわれ専門家も真剣に対応しなければなりません。
自分が参加している勉強会で、ある先生が
「最初ほかの事務所に創業計画書を依頼したが、うまくいかなかったので、自分の事務所に来た、というお客様が何人もいる」
と言っていました。
しかもそのお客様が最初に依頼した事務所の名前を聞くと、結構大手の事務所です。
「事務所の代表やベテランが対応してくれるのならいいが、どうも新人に任せっきりにされたようだ」
と言うのが、その先生の分析です。
そのお客様の場合、一度失敗した後に、そのベテランの先生の事務所を訪ねるだけの知識があったから良かったですが(最初の事務所に払った料金は勉強代だと考えるとして)中にはそのまま
「自分は創業融資獲得は無理」
と諦める創業者もいるのではないかと思います。
そうなるとこれはもう一生の損失でしょう。
また別の先生の話として、やはり他の事務所で失敗した創業融資申請書がお客様から持ち込まれたときに、
「その事務所で『慣れているから大丈夫』と言っていたから任せた」
と言っていたとのこと。
しかし作成した申請書の内容を見るとひどいもので
「人の一生がかかわる問題なのに、無責任」
とその先生も怒っていました。
最近では
「1ページに収まる創業計画書の方がいい」
という本も出ていることから、計画書は簡単なものでいいと思われる起業者もいらっしゃるかもしれませんが、これは日本公庫の担当に確認したところ
「1ページに収まる程度の創業計画書では短すぎる」
と言われました。
創業計画書には抑えるべきポイントと適切な文章量があり、自分もつい長くなりすぎたりするのですが、そういう訓練を受けていない方には、なかなかその勘所を見極めるのは難しいと思います。
もしもご自分で作った創業計画書について自信がない場合には、どうか信頼できるお近くの専門家にご相談ください。