前回の経営者としての知識とセンスの重要性についての続きとなります。
もしもこれから高校や大学を選ぶ段階で、将来の建設業での起業を考えているのなら(いるのか?そんな学生)迷うこともあるかと思います。
しかし結論から言えば、高校も大学もあまり悩む必要はなく、自分が興味がある学校に入ればいいと思います。
もしも興味があるならば、建設系の工業高校や大学を選ぶ方がいいという程度です(ただし建設会社に就職して技術者として生きていく場合には当然これらの学校を選んだ方がいいのは言うまでもありません)
逆に言えば全く関係のない学校を出ていたとしても、建設業で独立するのには問題ありません。
それよりも自分がお勧めしたいのは、経営系の学部を選択することです。
先の投稿で職人型の建設業事業主が多いと書きましたが、元請の注文をただこなしているだけの建設業者が多くいます。
目が元請業者にだけ向いているわけです。
「この先、どんな社会のニーズが出現するのか?」
「自分たちの技術はこの先必要とされるのか、それとも不要とされるのか」
などを読み解く能力は建設業に限らず経営者として重要です。
営業力や経営力がない経営者は、元請建設業者に逆らえなくなります。
このパターンの建設業者は多いです。
どれだけ腕に覚えのある職人であろうと、知識豊富な技術者であろうと、起業した時から経営者であることには変わりがありません。
「現場を施工していれば満足」
という方も多いのですが、そういう建設業者が多いからこそ、差別化のためまずは経営者としての知識とセンスを身に着けるべしというのが自分の考えです。
親が経営している建設業を自分が承継するつもりであるのなら、とくに経営系の勉強をされることをお勧めします。