こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
日本政策金融公庫の創業計画書で7番目に聞かれていること「必要な資金と調達方法」のうち「調達方法」です。
「調達方法」とは言うまでもなく、開業資金をどうやって準備するか、その手段のことです。
大きくここでは
「自己資金」
「親、兄弟、知人、友人等からの借入」
「日本政策金融公庫からの借入」
「他の金融機関等からの借入」
に分かれています。
自己資金についてはこのブログでも今まで説明してますし、その重要性についても説明しています。
どんな資金が自己資金として認められるかというと、一言で言うと
「返済しなくていい金」
です。
このため
「自分の給与からためた貯金」
「相続で得た金」
「貰った金」
「株で儲けた金」
「ギャンブルで儲けた金」
「宝くじで当たった金」
などは全て自己資金といえます。
この自己資金を取り巻く問題の一つとして、資金を口座におかず、引き出して手元に置くケースがあります。
そして、もう一つ相談の中で多いのはその手元にある資金が見せ金であるケースです。
「友達から○○万円借りて手元にあるんだけど、これを自己資金に見せかけたい。融資を受けたらすぐに友人には返す約束になっている」
というご相談がちょうど先日もありました。
自分の場合、そういう場合には丁重にお断りするようにしているのですが、どうも
「自己資金など不要。見せ金で十分」
とアドバイスしている先達やコンサルタントがいるらしいのです。
わたしはそのコンサルタントが事実を言っているのか、それともそのコンサルタントが詐欺師であるのかは知りません。
しかし、少なくともこれから人生の一大イベントを実現しようとする起業者が、必要な自己資金も準備できないというのは、真剣さを感じられません。
日本公庫が融資している創業者は年間数万人になります。
つまり自己資金がなくて見せ金でなんとか融資を得ようとしている創業者も相当数相手にしているということです。
当然そのチェック方法もノウハウを持っています。
見せ金で融資を得たいという誘惑に駆られたとしてもそれが詐欺行為であること、そしてそれがばれたときにどうなるのかを起業者は理解しなければなりません。