こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
久しぶりに日本公庫の創業計画書で聞かれていることの解説です。
三番目の欄では前回解説しました
「取扱商品」
の下に
「セールスポイント」
を書きます。
自分の場合、起業前の相談も受けているのですが、この自分(あるいは自分の商品や提供するサービス)のセールスポイントに対する認識は、同じ起業者ではあっても起業前と起業を決意した後では相当違うように思います。
起業を決意されたあと、あるいは起業した後の方に
「自分のセールスポイントは何だと思いますか?」
とお聞きすると、たいてい
「それは〇〇です。自分はもう何十年も経験してきているので自信があります。これはなかなか他の人にはまねできないと思います」
というような言葉が返ってきます。
その反対に起業をまだ迷っている段階の希望者にお聞きすると
「わかりません」
と言うのはまだましな方で、
「自分には誰かにアピールできるようなセールスポイントも魅力もありません」
と思わずもらい泣きするような言葉が返ってきたりします。
お話しをうかがっていて感じるのは、自分は自分を客観的に見られないということ。
当たり前ですが、人間ひとりとして同じ人生はありません。
100人いれば100通りの人生があります。
その中で自分自身や自分が提供するサービスについて、誰でも他人がもっていない魅力があるはずなのです。
2時間のコンサルティングの中で明らかに
「これがこの人のセールスポイントなんだろうな」
と感じることが多くあります。
ご本人はそれに気がついていないようなので、それを指摘すると不思議そうな顔をされたりします。
ごく身近なひとに、
「自分の魅力、自分のサービスの魅力、自分の商品の魅力はなんだと思うか?」
と聞いて、一度自分を棚卸してみるのも必要なことじゃないかと考えています。