こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
昨日も起業前の方のご相談を受けたのですが、やはり志の高い方で、ぜひ応援したいと思わせる事業内容でした。
しかし、他の起業予備軍の方と同じように収益に問題があり、起業しても事業継続はかなり困難というお話をさせていただきました。
多くの起業希望者のご相談を受けてきましたが、皆様ごく単純な引き算を忘れている(忘れているふりをしている?)ことが往々にしてあります。
こんな数式です。
売上 - 必要経費(起業者の生活費を含む) = 収益
そしてこの収益がない事業は継続できません。
そして
「志の高い起業者ほど、この収益性をおろそかにする」
傾向があるように思います。
事業にとって収益は
「欲しいものを買う」
「贅沢をする」
ためのものではなく(そういう起業者もいると思いますが)事業継続のための必要要素です。
あたりまえのことを言っているようですが、現実に自分の生活をかえりみることを忘れてしまう起業者がいらっしゃるのです。
これは起業に際して考えなければならないこと、決定しなければならないことがあまりに多すぎて、収益もその一つでしかないように感じられてしまうことが背景にあるのではないかと思っています。
起業の成功率1割という数字は、こういった起業者の存在も大きいのでしょう。
創業融資の相談は起業前がベストと折に触れて書いていますが、昨日のお客様も、まだ事業開始前だったので、非常に良かったと思います。
「計画を練り直したら、また来るのでまた相談に乗ってください!」
という話をされて、昨日はお客様とお別れしました。