起業者の特権
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こんにちは、茨城で創業融資、事業用資金融資をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

今回はちょっと抽象的というか、メンタルな話を。

当たり前すぎるくらい当たり前の話ですが、

やりたくないことはやりたくない

のが人間でしょう。

このやりたくないことを自分に強要するから、ストレスが発生します。

その強要するのが自分自身であるにしろ、客先にしろ、組織の上司にしろ、見ず知らずの第三者にしろ結局は自分の精神に負担が掛かるのは同じです。

何が言いたいかと言うと、この

「やりたくないことはやりたくない」

のが一番許されるのが起業者ではないかと感じることが多々あります。

もちろん、起業者であってもやりたくないことを強要されることはあるのですが、少なくとも会社などの組織の中にいるよりは、ずっとその負担が少なかったりします。

組織の中で、与えられた義務を

「やりたくない」

と言い続けたら、たいていはその組織そのものからはじき出されます(つまりクビ)

しかし、起業者である場合は、自分をはじき出すものは、出資者でも他にいる場合を除いて、誰もいません。

つまり「起業者」であるという最低限の立場だけは守れます。

これは2代目3代目の事業主でもオーナーである限りは同じのように思われますが、起業者以外の場合、先代経営者や大番頭や昔からの取引先などのしがらみから、結構窮屈だったりします。

なぜこんなことを考えているかと言うと、たとえば起業者の方とお会いして、事業のアイデアについて話し合っているようなとき、この

「やりたくないことはやりたくない」

という起業者の特権?が顔を出すことがあります。

誰がどう考えても、やった方がいい場合
少しの労力で、多くの結果が得られるとわかりきっている場合
このままではじり貧で、なにか手を打つ必要がある場合

でも

「でもやりたくない」

という一言で話が終わりになります。

雇われた立場である社員の目から見て

うちの社長はバカじゃないか?なぜこのチャンスを活かさない?

と感じることがあると思いますが、だいたいにおいてこんな話だったりします。

当然ですが、その代わり

「全ての結果は自分持ち」

です。

そのチャンスを活かさないために、同業者よりも結果が劣っていても、それも全て経営者の責任です。

(もっとも、その責任を追及する誰かがいなければ問題にもなりませんが)

この「やりたくないことをやりたくない」ことを金銭よりも優先する起業者は実は相当数いると言うのが自分の予想です。